今まではダウの基本的な考え方、グランビルの法則、移動平均線の使い方などを説明してきましたが、
今回は実際にチャートでダウをどのように認識すればいいのか?
そのやり方を解説していきます。
ダウ理論をチャートで認識してみよう
正規のダウ
今回は4時間足のダウをベースに解説していきますが、すべての時間軸 同じ認識でダウを見ているのでこの考えさえ覚えればダウを見ることができます。
下のチャートは
上がドル円の4時間チャート
下がドル円の1時間チャートになります。
まず4時間のローソク足というのは、1時間チャートの20MAとリンクしているのでその高値安値(MAの山谷)を認識していきます。
そうするとこのようになりますね。
基本的にはこれが4時間の正規のダウとして認識していいと思います。
では現状はどのような状態なのかというと、高値を切り下げて安値を最初に更新したのが赤四角
ここから4時間足は下げダウになり下落しています。
そして、その下げダウを破壊していないので現在も下げダウは継続中ということがわかります。
次に確認するのは、このMAのダウ(波)が4時間チャートのローソク足とリンクしているのかをみていきます。
今回はしっかりとリンクしていますね。
つまり、これが現状の4時間足の正規のダウということになります。
まとめ
移動平均線(MA)の山谷の波でダウを見る→ローソク足とリンクしているのかを確認する
リンクしていれば正規のダウとして成立する。
移動平均線(MA)とローソク足がリンクしていないダウ(視覚的認識ダウ)
視覚的認識ダウとは?
ダウを認識していると、たまにMAとローソク足がリンクしていないところが出てきます。
そのようなところを、僕は視覚的認識ダウと言っています。
MAの山谷では認識できないけど、ローソク足ではダウとして認識できてしまうという部分です。
下の図のように20MAで山谷が認識できない状態
しかし、4時間チャートのローソク足ではこのように山谷(ダウ)が認識できてしまっている状態
このようにMAとローソク足がリンクしていない状態のことを視覚的認識ダウと言っています。
下のチャートの赤〇部分のようなところをいいます。
MAの山谷がいまいち認識できない。でも4時間チャートのローソク足では山谷(ダウ)が認識できてしまう
こういうところです。
視覚的認識ダウが出たときの考え方。
ダウには正規のダウ、視覚的認識ダウがあることを説明しましたが、こうなったときにどう考えたらいいのかを説明します。
まず自分がトレードをするのが視覚的認識ダウなのか正規のダウなのかの軸を決めることです。
視覚的ダウで認識してトレードをした。
でも次は正規のダウで認識してトレードをした。こんなバラバラな認識でトレードをしていたら成績は安定しないですよね。
なのでどちらかに決めてしまうことです。つまりトレードルールを作ろうってことです。
最初のうちはそうした方が成績は安定します。
視覚的認識ダウが出たときに相場はどのような状態になっているのだろうか?
下のチャートは視覚的認識の部分です。
MAの山谷でダウを認識るすと赤のダウですが、4時間チャートのローソク足で認識すると緑のダウに見えてしまいます。
そうなると相場はどういう状態なのかというと、赤のダウとみている相場参加者と緑のダウとみている相場参加者がいる可能性がでてきます。
つまり同じダウでトレードをしている人達がダウの認識が違い二つの考え方ができてしまっているということです。
そうなると、まだ3波目だとトレードをする人、もう5波以降だとみてトレードしない人
ここが高値だと決済する人、ここは高値ではないと決済しない人
意見がバラバラになってくるので、注文も集中しなくなってきます。
ということはトレードが難しくなってくるというのが事前にわかりますね。
つまり事前にリスクの回避ができるということです。
まとめ
- ダウには正規のダウと視覚的認識ダウがある
- ダウはMAの山谷で認識する
- MAのダウとローソク足のダウがリンクしているのが正規のダウ
- MAのダウとローソク足のダウがリンクしていない場合がある
- MAのダウを正規とみて、リンクしていないローソク足のダウを視覚的認識ダウと判断する
今回はチャートを使ってのダウ理論の認識のやり方の解説でした。
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