FX 環境認識からシナリオの組み方

FX手法

ダウの認識、グランビルの法則、マルチタイムフレーム分析とやってきましたが、本日はシナリオの組み方を解説していこうと思います。

シナリオの組み方

まずは環境認識から

シナリオを組むにしても現状の相場がどのような状況なのかを判断できないとシナリオを組むことはできません。
その為、まずは環境認識からしていきます。

環境認識は大きな時間軸から

環境認識をする順番としては必ず大きな時間軸からしていきます。
相場は大きな波の中に小さな波があり、その小さな波の中にさらに小さな波があるというフラクタル構造をしています。その為、大きな波から現在地を把握してトレードをしていかないといけません。
その理由から大きな時間軸から環境認識をしていきます。
僕は4時間軸のデイトレードをしているので日足からみていきます。
日足のスイングトレードをするというなら週足からの環境認識になります。

日足の環境認識

下のチャートはドル円です。
上が日足チャート
下が4時間チャートとなっています。
ここにダウの認識を書いていきます。

まずはダウの認識
4時間チャートの移動平均線の山谷と日足チャートのローソク足の山谷が現状は綺麗にリンクしているので、視覚的認識ダウなどは特にない状態です。

日足は上昇ダウで上昇していましたが緑の高安値で高値切り下げ安値更新の下げダウとなり3波で大きく下落しています。
これが日足のダウの現状ですね。

次に見るのはグランビルの法則(移動平均線)です。日足チャートの二本の移動平均線は週足の値動きを表してます。
4時間チャートの二本の移動平均線は日足の値動きを表しています。
では、認識していきます。
日足は今後は収束すれば下方向に拡散されやすい売り目線ということがわかります。
しかし、週足のグランビルは上方向に拡散されやすいということがわかるので、今後は日足で下方向に拡散されててもそれがそんなに伸びない可能性があるというのがわかります。

日足の環境認識まとめ

日足のダウは下げダウ中 現状は3波で下落中の戻り売り待ち
グランビルの法則でも収束すれば下に拡散されやすい売り目線
しかし、週足では買い目線なことからこの売りはそれほど伸びな可能性がある

これが日足の環境になります。
次に、4時間足の環境認識です。
これも日足の環境認識とやることは同じです。

4時間足の環境認識

次は4時間足の環境認識なので
上が4時間チャート
下が1時間チャートとなります。
日足の環境認識と同じでここにダウを書いていきます。

1時間チャートの移動平均線の山谷と4時間チャートのローソク足の山谷が現状は綺麗にリンクしているので、視覚的認識ダウなどは特にない状態です。
下げダウで下げていた4時間足ですが、前回高値(赤矢印高値)を更新して下げダウを破壊。
現状はトレンドがない状態です。

次にグランビルの法則(移動平均線)です。これも日足の認識とやり方は同じです。
4時間のチャートの二本の移動平均線は日足の値動きを表してます。
1時間チャートの二本の移動平均線は4時間の値動きを表しています。
では、認識していきます。
4時間は今後は収束すれば上に拡散されやすいというのがわかります。
日足は収束すれば下に拡散されやすいというのがわかります。
ということは、4時間で今後は上に拡散されたとしても日足で下に拡散されやすい環境なので4時間の上拡散は伸びない可能性があるということがわかります。

4時間足の環境認識まとめ

4時間足のダウは下げダウで下げていましたが、前回の高値(赤矢印)を更新してトレンドレス。
グランビルの法則では、収束すれば上に拡散されやすい買い目線ですが、日足では下に拡散されやすい環境なので
上拡散は伸びない可能性がある。

これで日足と4時間の環境認識ができました。

シナリオを組む

環境認識ができればいよいよシナリオですね。
これは環境認識さえできてしまえば簡単で、あとはどの部分を取りたいのか?
それは伸びやすいのか伸びにくいのかの判断をすれば完成です。

トレンドフォローのシナリオは押し目買いと戻り売りが基本

トレンドフォローなので取るべきところは押し目の部分か戻り目の部分のどちらかです。
僕は4時間軸のトレンドフォローなので4時間の押し目、戻り目を狙っています。
それをシナリオにしていきます。
では先ほど環境認識をしたチャートですが、4時間の押し目または戻り目の部分はどこだかわかりますか?
それは移動平均線が収束拡散するところです。
チャートのオレンジ四角の部分です。

環境認識から今後は緑のように相場が動くと予測して赤〇のあたりからトレードしていきたいというシナリオを立てることができます。
これがシナリオになります。

リスクの把握

環境認識、シナリオと出来たら最後にリスク把握です。
リスクに関しては上位足の環境認識から見ることができます。
僕は4時間のトレンドフォローなので、日足の環境をリスクの把握として見ています。
では、赤〇の部分を買っていくとしてどのようなリスクが把握できるでしょうか?

こんな感じの認識になります。
日足では売られやすい環境なので、4時間で買っていってもそんなに伸びないで日足方向に売られてしまう可能性があることが環境認識からわかりますね。
ということは、赤〇の4時間の押し目買いは日足の環境からそんなに伸びない可能性があるから注意しないといけないということがわかります。
これがリスクの把握です。

いかがだったでしょうか?
今回は今までの認識を使って環境認識からシナリオの組み方までの解説でした。




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この順番で読むことをお勧めします。

  1. トレンドフォローとは?
  2. ダウ理論を極めよう!!(基礎編)
  3. トレンドフォローには必要不可欠 移動平均線!!(使い方と設定)
  4. ダウ理論 高値安値を正しく認識しよう!!
  5. 移動平均線2本を使ったトレンドフォローの仕組み 収束拡散を理解しよう!!
  6. ダウ理論 チャートで認識してみよう!!
  7. マルチタイムフレーム分析の基本とやり方。
  8. FX 環境認識からシナリオの組み方

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